ゼブラフィッシュを用いた試験は、委託者様にとって主に以下のようなメリットがあります。
1 試験を、早く、安くできる
従来の汎用実験動物と比較して、体が小さく、繁殖や成長が速いため、被験物質の効果を早期に評価できます。
また、飼育管理のコストや時間が少なくて済むため、低価格かつ短期間で評価試験が可能となります。
2 動物愛護倫理との調和を図りやすい
ゼブラフィッシュは小型魚類であり、霊長類やラット・マウス等の哺乳類の場合と比較して、動物愛護倫理との調和を図りやすいです。
ちなみに、欧米では、ゼブラフィッシュは受精後120時間以内は「実験動物」とみなされないとされています。
(※勿論、ゼブラフィッシュを用いる試験でも、動物実験における基本理念である「3Rの原則」の遵守が必要です)
3 ヒトへの外挿性
ゼブラフィッシュは小型魚類でありながらヒトのゲノム構造と約70%が類似しているといわれているため、ヒトに外挿可能な新たな実験動物として期待されています。
実際、欧米では代替実験動物として幅広い用途に利用されています。
4 遺伝子改変による疾患モデルを作りやすい
ゼブラフィッシュは他の汎用実験動物と比較して遺伝子改変が容易なため、遺伝子改変によって特定の疾患モデルを作りやすいです。
本サイトでは、以上のような委託者様メリットをより具体的に知っていただけるような情報を積極的に発信していき、ゼブラフィッシュを用いた試験に対する認知度を上げていければと考えております。