アイテックラボでは、現在、「ゼブラフィッシュの試験系開発」を進めています。
ここでは、「ゼブラフィッシュの試験系開発」を始めた背景や狙いについてご紹介します。
ゼブラフィッシュの試験系について
ゼブラフィッシュは体長 4 cm 前後の小型淡水魚で、2008 年にNIH(アメリカ国立衛生研究所)によってマウスやラットにつぐ第 3 のモデル動物に指定され、細胞・in vitroと、汎用実験動物・in vivoを繋ぐモデル系として注目を集めています。
欧米では、ゼブラフィッシュを用いた安全性・有効性試験が15%/年の伸び率という報告もありますが、日本国内では、直接に試験実施している非臨床試験施設は非常に少ない状態です。
アイテックラボでは、上記のような情勢を踏まえ、ゼブラフィッシュでの試験系について2022年から検討を進めてきました。
ゼブラフィッシュ試験系の開発について
ゼブラフィッシュは上の図に示す特徴を備え、
安全性/有効性/作用機序試験に有用な小型魚類試験系として注目されています。
汎用実験動物と比較した場合の利点として、
- 被検物質の少量化
- 試験日数の短縮
- 試験経費の軽減
- High-throughputな結果
などがあり、種々の試験に応用展開できます。
アイテックラボでは、殊に、医薬品や機能性食品以外の有用製品・素材の探索・開発への活用も検討しています。
その一環として、ゲノム試験系の開発が「ものづくり・商業・サービス補助金」に採択されました。(2023年度採択、11次公募)
また、第16回小規模事業者持続化補助金に申請した
「小型魚類を用いた評価試験系の営業力強化及び市場開拓の計画」
が、2024年8月8日付けで採択されました。
小規模事業者持続化補助金は、2023年度採択の「11次ものづくり補助金」で検討しました、小型魚類・ゼブラフィッシュを用いた試験系について、弊社事業として積極展開するための補助事業です。
ゼブラフィッシュの未病モデルを開発して、食品・医薬品・ペット飼料・水棲生物養殖素材などの効果・作用の評価試験への活用を計画しています。